自民党総裁選を巡り、安倍首相に比べて、菅内閣官房長官は
憲法改正に熱意が低い、という報道を見掛ける。菅官房長官が改憲にどの程度、熱意があるか。
それはよく知らない。
しかし、安倍首相が本気で改憲を目指していたのか、どうか。
これについても、倉持麟太郎弁護士の指摘が興味深い。「安倍首相にとっての憲法改正とは、憲法改正というアジェンダを利用して
党内政治のコントロールを強め、同時に、改憲勢力からの支持を調達し
続けるための道具にすぎないのかもしれない。
実際、安倍首相の言動をつぶさに見ていても、連立を組む公明党を本気で
説得する迫力はまるでなく、実際そのような行動に出ているとの報道等もない。
2015年に集団的自衛権の一部行使を認めた安全保障関連法案の審議のときは、
成立に向けて公明党を強力に説得したことと比べても、そのの熱意の
有無は対照的である」
(『リベラルの敵はリベラルにあり』)―説得力がある。
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